【完】キミと生きた証
「ちとせ・・・。会いたかった。」




世界で一番、大切な奴。




ずっと、ずっと。



会いたくて会いたくて・・・たまらなかった。




「な、なんで・・・・?」




ちとせの目にも、俺の目にも、みるみるうちに涙がたまっていく。



・・・泣くなんて、だせぇ。




俺は、思いっきり



ちとせの小さな体を抱きしめた。




「・・・生きてるって信じてた・・・。」




俺が言葉をこぼすと、ちとせは涙声で言う。



「うん・・・。約束通り、ちゃんと生きてた・・・。」



「俺も約束通り・・医者になったよ。」



「知ってる・・・っ。瞬がプランAの大学に受かったって…新聞、読んだんだ・・・っ。」



「んだよ。バレてんのかよ・・・。」





今までの心配も、苦悩も・・・全部どっかにふっとんだ。



溢れるのは、ちとせへの7年越しの想い。




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