【完】キミと生きた証
お母さんが夕食の準備をしている間に、仁奈ちゃんと荷物を片づけた。



「わーこれ、懐かしいなぁ!」


「南高の教科書は全部そのまんまにしてたから。」


「でも通信の高校はでれたんだよね?」


「うん。だから、一応高卒!」


「がんばったねぇー♡」


仁奈ちゃんが頭をポンポン。



あたしも・・おかえし。



「仁奈ちゃんも、看護師さんになって。頑張ったね!」



仁奈ちゃんの頭をポンポン撫でてみるけど、あんまりに慣れなくてすぐやめた。


顔を見合わせて笑うと、愛しい高校生活がよみがえるようだった。




”退院のお祝い”を称した夕食を終えて、仁奈ちゃんとあたしの部屋ではじめてのお泊り。


お布団を二枚敷いて、二人で並んで寝転んだ。





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