【完】キミと生きた証
そんなとき。


ぱっと見てわかっちゃうほど、「北工生」な生徒が駅に入ってきた。



だぼだぼのズボンに、明るい茶色のベルト。
学ランもちょっと短い。


これが典型的な北工業のやんちゃな子の制服の着こなし。


遅延を知らせる黒板を見つけると、顔をしかめて黒板を睨んでる。


金髪で、少し長めの髪。頭につもった雪を振り落として、慣れた手つきで髪を直してる。
もうふわふわ。きれいにセットされちゃった。


その耳にはピアスがいっぱいついていて、寒かったのかな、耳が赤い。


不機嫌な顔、不機嫌な歩き方。


不機嫌に携帯をいじりながら、待合の方に進んできた。





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