【完】キミと生きた証

ぐるぐる巻きの包帯

あの初雪の日以来、雪は降ってなかったんだけど、昨日からまた降り始めた。


今朝なんか、起きたら雪がちょっと積もってた。


今年はほんとに冬が早いなぁ・・・。
まだ11月の終わり頃なのに。



異常気象っていうのかな。



なんてのん気に考えながら、左手で1-Bのドアを開けた。



「ちーちゃん、それどうしたんだよ!?」


学校に行くと、みんなにびっくりされちゃった。



「えへへ、これ?ストーブでやけどしちゃった」


笑いながら右手をあげてみる。



「かわいそうに・・・。」


「よしよし。」


あたしの右手には大袈裟に包帯が巻かれていて。


隣の席のワキタくんも、通りすがりのミキちゃんも、あたしの頭を撫でてくれた。


「字、書けるか?」


「ありがとう!曲げれるから大丈夫だよ!」


ゆっくりグーパーしてみせるけど、前の席のタクくんも、後ろの席のアイカちゃんも、心配そうな顔をして言葉をかけてくれる。




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