私の王子様を見つけました

氷室直人の本心

目の前にいる加納真凛は拓斗が大好きな女の子。



拓斗も真凛の事を妹のように可愛がっていたが、母親の浮気で両親が離婚してから、拓斗は別人になってしまい、全く笑わなくなった。



不登校になり不良仲間と遊びだし、親父に注意されても全く言うことを聞かない。



女遊びもひどくなり、大学に入ってからはそれは見ていられないほどだった。



隣に住む可愛い真凛に告白されると、それは酷いことばを真凛に浴びせた。



でもそれは拓斗なりの優しさだと思う。



俺みたいな男に関わるなと言う意味で。



だが、拓斗に振られた真凛は変わってしまったのだ。



好きな陸上をやめひたすら勉強をして、拓斗同じ大学に入学した。



拓斗は大学卒業と同時に、アメリカに留学。



大学生になった真凛を見て驚く。



真凛が綺麗なお姉さんなっていたから。



可愛い真凛の面影は全くない。



全部拓斗のせいだな。



拓斗にあんな振られ方をしたから、自分に磨きをかけて、拓斗を見返したいのだろう。


昔の真凛に戻ってほしい。



拓斗も気づいてるのに、その事に一切触れないのはどうしてなのか。


真凛はまだ拓斗が好きなはずだ。




















< 16 / 61 >

この作品をシェア

pagetop