キキキキキキスされた????


雑踏の中、ザカザカと音がしそうな程のスピードで会社までの道のりを歩く。


顔が、熱い。


今日は確かこの冬の最低気温を更新した筈だ。


冷たい空気は粒子となって頬にぐいぐい突き刺さってきている気がするのに。


絶対に自分の顔は真っ赤で、そして涙目だ。


だって。



手の甲で自分の顔を隠し、俯きながら思う。



一瞬だけ触れた唇の感触が、リアルにまだ残っている。

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詐欺  スタ文大賞 

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