「で?」


金曜の夜、行き付けの焼き鳥屋で、憲子が呆れたような顔をして訊ねる。



「ひっひゃたいた…」



ぼんちりを噛み締めながら言うと、



「はぁ~~~」



盛大な溜め息を吐いて、憲子が手で額を抑えた。



「あんたって、ほんっと、阿呆だよ!」



わかっています。


串を口に銜(くわ)えながら縮こまる。



「たとえその、なんだっけ、中堀さんがね?花音を利用したとしても!叩く理由はないでしょ?!」



ごもっともです。



「皆の期待に応える噂の耐えない救いようのない馬鹿よ!」



存じております。

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詐欺  スタ文大賞 

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