Bad flowers
03 始動
朝、目が覚めた。


「龍円さん!!起きて~!!」


「ん?なんだよ。もう少し寝かせろ。」


龍円さんは私を布団の中に戻して抱き寄せた。


ダメ!!遅刻しちゃうでしょ!!


…しかし、腕をどかそうとしてもびくともしない。


「…男の力をなめてただろ。別に力は入れてねえぞ?」


耳元で楽しそうに呟いてくる龍円さん。


「まぁ、少しならいっか。」


「そうそう。」


そして私は眠ってしまったのだった。





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