***

只今の時刻、朝の5時。

気持ちの通じあった私達の関係は、偽物の恋人から本物の恋人へと変化した。


「桜、ちょっと電話してもいいかな?」

「うん、構わないけど……」


こんな早朝に一体どこにかけるんだろうという疑問は、コハクの第一声でさらなる疑問へと変わって、すぐに謎が解けた。


『もしもし、百合子さんですか?』


百合子さんって私のお母さんの名前と一緒なんだけど……


『桜無事に見つかりましたので、今からお送りします。安心してください』


って、いつの間に番号交換したの?


「桜、百合子さん心配してるから家まで送るよ」

「コハク、何でお母さんの番号知ってるの?」

「この前遊園地に行った時に、教えてもらったんだよ」


ニコニコと微笑みながらコハクはそう言うけど、私が姉にコーディネイトしてもらってるあの短時間でそこまで仲良くなってたとは、夢にも思わなかった。

確かにその爽やかな笑顔は好青年以外の何者でもなくて、ミーハーな母が目の保養って言って喜んでる姿が容易に想像出来て思わず苦笑いがもれる。

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溺愛  甘々  いじめ  純愛  イケメン  学園  切ない  妖怪    三角関係 

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