【完】甘い香りに誘われて4 極道の若頭×ちっちゃな姐さん


おむつをかえて菫に授乳をする。


それだけが私の毎日の日課になった。


食事も今は部屋まで運んでくれて、みんなのいるところで食べたいと思うけれど菫が寝ているからといって1人でおいていくには食堂が遠い。


だから有難く部屋の中で隼と一緒に朝食を食べる。



届けにきてくれる組員さんは当りと呼ばれるらしく


朝と夜は2人、昼は1人、そしておやつも1人


菫を嬉しそうに眺め

「いいですか?」

毎回聞かれるのは触ってもいいかということで


「いくらでも」

私の声に嬉しそうにソーッと菫の頭を撫でる。


目覚めている時の人はさらに大当たりと呼ばれるそうで


「俺は目があった」

この言葉が今では何より羨ましい言葉らしい。


まだあまり目が見えていないという事は黙っておいてあげようと思った。



夜泣きをすることもなくおっぱいを飲めばよく眠り


「女の子はおとなしいね」


由香里さんに言われた。


何せ経験のない私は他がどうなのかしらない。


だけど隼の時も奏くんの時も夜泣きがひどく響さんが別室で眠るぐらい

毎晩泣いたそうだ。




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