舞姫
心の傷
?「なぁ、俺らの倉庫来ねぇか?」

?「来てくれませんか?」

?「こんだけ誘ってんだからいい加減来る気になれよ」


最近あたしの周りにはこんな声が毎日聞こえる

そう、あの屋上での出来事から覇王の連中はずっとつきまとってくる

蓮「なぁ、なんで来れねぇんだ?」

来いと言われてもあたしは夜桜、
だから簡単にほかの族の倉庫になんか行けない



でも、こいつらは全国No.1で正統派の族だ

それにあたしもだんだんこいつらに
興味が湧いてきた

本当は行ってみたい

きっといい族だと思う、
まだこいつらのこと全然知らないけど
直感でそう思った

だから、

幸『じゃあ、ちょっと待ってて』

そう言ってあるところに電話をかけた

プルルルル~
?「もしもし・・・」

幸『あ、荒夜?あたしだけど、
ちょっと相談したいことがあるんだけ
ど』

?「幸華か、なんだ?」

今電話してるのはうちの、夜桜の
副長兼情報参謀の橘 荒夜〈タチバナ コウヤ〉

あたしの右腕だ

幸『あたし今覇王の連中に絡まれてて
倉庫に来ないかって言われてるの』

荒「幸華はどうしたいんだ?」

幸『あたしは、覇王の連中は正統派だし
数日だけど関わってきて、
仲間同士仲もいいし、雰囲気が
うちの連中と似てたの・・・』

荒「てことは、幸華的には
倉庫に行きたいってことだろ」

幸『うん、行ってもいい?』

荒「幸華が行きたいんだったら
行けばいい
なんかあったら俺ら呼べばいいし
ま、何かあっても呼ぶ必要
なさそうな気がするけどな(笑)」

幸『最後の一言が余計だ
まぁ、覇王の倉庫行ってみるよ』

荒「おう、
じゃあ他の奴らには俺から言っとくから
じゃあまたな」

幸『うん、またね』

荒夜のOKも出たし行ってみよ・・・
覇王の倉庫

・・・どんな所かな





< 4 / 19 >

この作品をシェア

pagetop