愛しき日々へ

*可愛いあいつ/龍Side*





───烈さんから新しい兄弟が来るって聞いたときは特に何も思わなかった。




親にいわれて行ってみれば俺じゃなくても十分解決できるような問題でイラつく。

つーか、何なんだよ。

あれぐらいちゃんと自分たちで処理すればいいだろ。

いちいち呼び出してきやがって。

そう思いながら一緒に同居させてもらってる烈さんの邸宅に戻るといつもの用に紅夜と銀一、そして、同じ同居人の橘樹刹那(タチバナセツナ)が談話室で話していた。

「おっ、お疲れ龍。」

「あぁ。」

紅夜の声にそうかえしネクタイを緩める。

「龍、今日銀一たちの兄弟来たらしいよ。
僕はまだあってないけどね~。」

そういってニコニコと笑う刹那に銀一は大げさにため息をつく。

「呼んだんですけど部屋から出てこないんですよ。」

「疲れてんじゃねーの?よく知らねぇーけど。」

俺はそういうと胸ポケットに入っていた煙草に火をつけた。



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