一樹がテーブルの上のスイーツに手を伸ばす。
一口サイズのメロンを親指と人差し指の間に挟んで、自分の唇に軽くくわえた。そして理子と向き合う。

………?
えっ!?

半分まつげを閉じた一樹の顔がゆっくり近づいてきた。

えっえっえええ!?
一樹の、唇、には、メロン、が!
食べないの!?
そのまま来るの!?

わたしはどうすればいいの!?

一樹の両手が理子の顔を挟むように壁に押つけられた。

近づく一樹の息が頬にかかる。


もう、逃げられないーーー。


おもいっきり目をつぶった理子が緊張に震えながわずかに唇を開くと、すぐそこにメロンが押しつけられた。メロンを受けとると、

「……食べて」

掠れた声で一樹が囁く。
いわれるままに何度か噛んでから喉に流し込むものの、もう味なんてわからない。

「甘い?」

「一樹、味なんてわか………んっ」

抗議しようと開きかけた唇に、一樹の唇が重なる。
柔らかくあたたかな唇の感触と、間近にある一樹の閉じられたまつげに、任せるように自然と瞼が下がる。

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