文学部の大河原さんは

みんなからこっそり

『黒毛のアン』と呼ばれている



いっつも奇妙なファッション


変な文字がでかでかとプリントされた
Tシャツの上に

おじさんがよく着ている
ポケットがたくさんついた釣り用ベスト


そのポケットには

文庫本が2、3冊と教科書
小さく折り畳んだルーズリーフが数枚
そして輪ゴムで束ねたペンが数本



とっても変わり者の女の子だ



大河原さんて

いったいどんな子なんだろう



喋ってみたいんだけど

いつも大河原さんは

長い黒髪をなびかせながら

すたすたとキャンパスを闊歩するので

僕はなかなか話しかけられずにいる


<恋する変人>シリーズ
「憂鬱なソネット」
「斉藤くん、聞いてますか」

この作品のキーワード
変人  一目惚れ  男目線  草食  大学生  短編  ラブコメ  純文学  ほのぼの 

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