生徒だけど寮母やります!⁑

ていうかみんなに守られます!



ほんの少しの間


ライの胸に顔をうずめ
そのままでいた


しかし


シャッ!!!


いきなりカーテンが開いて、私はびくりとする

待って、誰?


「おせーーよ」


ライが吐き捨てる


「うん、ごめんね遅くなって。

2人に会ったから事情を話して一緒に来たんだよ。だけど、そんなことしてないで早く来た方が良かったかな?」


この声は......結斗!

私はガバッとライから離れると、声の方を振り向いた


微笑む結斗と、その後ろには咲夜と爽馬の姿があった


「...........〜〜結斗。さっきは本当にありがとう。2人も、心配かけてごめんね」


私の言葉に、結斗たちは首を振った

「いいよ。まぁそれより、2人でこんなことしてるとは思わなかったなぁ」


「あ......つ、つい安心してしまって」


「何があったのか話し聞いたけど、結構エグかった。それなりに怖い思いをしたみたいだ」


ライが私の背中に手を置いてフォローする


「でも、もう大丈夫なんだな?」

咲夜に聞かれて、私は強く頷いた


「あの時変化したときみたく、疲れちゃっただけなの。あとで今日のこと、ちゃんと3人にも話すね」


私の言葉に咲夜は、よかった、と頷いた


「それで君はこの後どうするの?」


爽馬に問われて私はまじめな顔になる


「もう大丈夫だから、皆と寮に行くよ」


そう言って私はベッドから軽やかに降りた


多分、私の足に巻かれたハンカチは咲夜と爽馬にもばれただろう


2人は何も言わないけれど



「さ!戻って!」


ベッドから降りた私は、みんなの顔を見渡しながら手をパタパタ仰いで帰るよう促した


「え、景もだよな?」

「俺たちを帰らせるの?景ちゃんも帰るんだからね?」


咲夜と結斗が苦笑しながら言う


「帰る帰る。でも皆とは絶対一緒に帰らないよ。見つかったらファンに何言われるか分からないでしょ」


「ファン?怪我人がふざけた事言ってんじゃねぇよ」


ライが鼻で笑いながら言った


「ふざけてない!授業さぼってライたちといるところ目撃されるなんて全然笑えない」


「でも、1人で帰れとは言えないよな」


咲夜が困ったように言った


それに結斗も頷く

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