貴女の存在
4月

出会い

私はとある中高一貫校の高校1年生
神堂 まりか(シンドウ マリカ)
うちの学校は中学から120人。
高校から160人。合計280人で1学年を
形成している。

中学時代は、糞真面目な性格で、
完全に損をして、仲良くする友達は
いるが、本当に私を優先してくれる
親友は、川西 真美(カワニシ マミ)
一人だけだった。

真美と私は中2のときにたまたま席が
斜めだったのだが、なぜか意気投合。
大学教授の娘なだけに、真美は非常に
優秀で、考査のときは、いつも点数を
見せ合って、切磋琢磨していた。

中3のときはクラスが違うものの、
クラスにうまく馴染めなかった私は
しょっちゅう真美のクラスに入り浸っていた。

そんな真美を誘い、学校の早期入部制度を利用して、茶華道部に一緒に入った。
高校生の先輩は優しく、かなり目をかけてもらっていたと思う。


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