理子は口の中にじわりと広がる唾を、ごくりと飲み込んだ。
目の前に広がる、誘惑の嵐から目が離せない。

フォンデュ鍋の中に、温められたチョコレート。甘い香りが部屋いっぱいに広がって、理子の鼻孔をくすぐる。
そのフォンデュ鍋を囲むように、テーブルいっぱいに並べられた小皿には、新鮮なイチゴ、バナナ、リンゴ、キウイ、オレンジといった果物が種類ごとにきれいに乗せられていた。
そして、果物だけではなく、フレークやビスケット、ウェハースに、わたしの大好きなマシュマロまである。

大好きなものばかりを目の前して、胸がいっぱいになって言葉が出ない。
だって、色とりどりの果物やお菓子が、わたしを誘っているのだ。

部屋へと理子を導いた男の表情が、自慢気に輝いている。
多忙で、普段はゆっくりデートもできない彼が、今日はおウチデートをしようと、誘ってくれたのだ。
のんびりDVDでも見ながらおしゃべりするのかなと来てみたら、今のわたしにはイケナイ誘惑の嵐が待っていた、というわけなのである。

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