sEcrEt lovEr
★自爆装置起動
報道陣があまりにしつこいせいもあり、貴はそれから暫く自宅謹慎となり 甲ちゃんも病院に泊まる日が続いた。

(早い話が無休で仕事である)

その為、あたしも一人で過ごす時間が増えた。

そんな時に限って呼吸が苦しくなったり、だるかったり 不調が続いたけれど、

何もできないながらも自分がしっかりしなきゃという気持ちだけが原動力となり、突き動かしていた。

学校にさえ辿り着ければ友達もいるし、貴もずっと謹慎なわけないし、少しの間ならきっと大丈夫だろう。

それに放課後は甲ちゃんに着替えを届けるというミッションが残っている。

ここで倒れているわけにいかない!
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