守との出会いは、もちろん会社。


同期入社で、研修の時にたまたま隣の席になったことから、急速に仲良くなった。


好きなアーティストが一緒だったこと、好きな漫画が一緒だったこと、好きな食べ物が一緒だったことから、凄く話が盛り上がって自然に打ち解けていた。


ずっと女子校だったから、男の人と話すことが苦手だったのに、守とは不思議と馬が合った。


次々に会話が弾んで、最初からこんなに楽しく話せたのは、女の子含めても守が初めてだった。


守はいつも皆の中心にいて、いつも誰かを笑わせていて、いつも笑顔を浮かべていた。


人見知りで、なかなか皆と打ち解けられずにいた私を、「みあ!」と呼び捨てにして、手招きして輪の中に入れてくれた。


守の放つ雰囲気が好きで、守のそばにいると安心できた。


でも、守は当時からモテていたから、自分なんか相手にされないだろうと思って恋愛対象から外していた。


守の側にいられればいい。


守とずっと友達でいたい。


今思えば、最初から恋をしていたのかもしれないけれど、恋愛経験が極端に少なかった私は自分の気持ちに気付かなかった。


気付かないように蓋をしていたのかもしれない。


私は小さい頃からとても臆病だったから。