家庭教師の代償。
彼が私を抱いた理由。
そして、いなくなった。
数年後に届いたのは事故死の便り。
なのに・・・。
“「わざわざ今泉は死んだという演出をしたということは、
過去を知っている我々は邪魔かもしれない」
少し真剣みを帯びた声に、麗華は美和を見上げた。
「あまり目立たないほうがいいな。
下手すると、消される」“
“「こんな偶然ないでしょ。
だから、誘っているんだけど。
久々に同級生同士、夕食を食べながら近況の報告って、どう?」“
パーティーでの再会。
死んだはずの彼は、名前が変わっていた。
そして誘い。
“「宮内麗華さん、結婚してくれませんか?」
いつも通りの静かな微笑。
他人事のようだ。“
彼は何を企んでいるのか・・・。
~…いつだって、それが『願い』なのだ。
Smile
彼女に対して。
もし、たとえこの先、会えなくなっても。
ただ。
それだけを願っている~
<気付いたら、ランクインしていました。
年の瀬のプレゼントです。
みなさま、ありがとうございました。
2014/12/29>