少女Fの思惑

まだ心臓がばくばくというかヒヤヒヤしているなか、係決め&再来週に控えた研修のグループ決め。
係決めはいいんです、特に希望とかないから。
でもグループ決めって、残酷。仲良い子とかいないし。男女混ぜてとかめんどくさいな。
係は思っていたよりすんなり決まっていって、私は余ったいた図書委員になった。本は嫌いではないし、悪くないだろう。
で、グループ決めだ。…男子3人、女子2人ずつか。
「…。」
山田くんに手をふられた。
同じグループになろうということだろうか。うーん、嫌じゃないけど山田くんと一緒にいる男子たちは私と一緒でもいいのだろうか。あ、いい子達だ。他の男子も笑いかけてくれてる。
…てか、え、女子いねぇ!ぼっち!まじか。
「岩泉さん、一緒のグループにならねぇ?」
「あー…私以外もう女子もいないしもうなんでもいいや」
「ぼっちうける」
「だまらっしゃい」
山田くんに鋭く返した時点できっと私はもう友達認定されてグループ仲間入りなんだろうね。今回は助かった。
でも山田くん、モブ臭がしないから嫌だ。こわい。非モブこわい。
「他に女子いたほうがいい?」
「いや、別に。そんな風に見えた?」
「いや、全然」
「ちょーさみしー、私たえられないー」
「うける」
笑うな山田くん。下の名前忘れたけど、ま、いっか。
ぼっちになったのはみんな私が嫌っていうより一ノ瀬狙うのに必死になってるからっぽいしいいや。いじめじゃないなら。
みゃーもりさんとも一緒じゃなくてよかった。
フラグたてたくないし。


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