「何それ〜!危険な香りぷんぷんじゃん!」

日曜日の銀座。ランチビュッフェが3000円で、中々本格的なフレンチが食べられるお店で同期の奈津美はびっくりしながらも内心楽しそうに言った。

「まぁ普通な話しか聞かないけどね…」
「でもヤクザかぶれじゃなくて、ヤクザなんでしょ?やばー!」
「しっ〜!声大きいって!しかもむとうさん本人からはまだ暴力団員だって言われたわけじゃないから…」

ランチの時間に声大きすぎる。優雅に食事するマダム達に恥ずかしい。

「でもさ、本気になってないんでしょ?危ないよ。いくら素敵でもさ、何されるかわからないじゃん。」
「うーん別にそう言うんじゃないし…確かに素敵だけど、むとうさんとは心友、だから。」
「まーだあの達也が忘れられないの?!わかるけどさ、もうあっちから連絡こないんでしょ。私達だって、時間が限られてるんだよ?」

確かにそうだけど。でもまだ自分の中で答えが出てないんだもの…

「結婚は別にまだ私はいいもん。仕事もこれから楽しくなってくるし。」
「結婚だけじゃないよ、仕事だって。慶子が名前のある人間になっていったら、付き合う人間だって大事なわけじゃない。」

確かに一理はある。でも、むとうさんは私の大事な福富町での知り合いであり、飲み友達なのだ。

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