「いらっしゃい」

「こんばんは。」

バーテンダーはグラスを磨きながら明るい声で言った。

年は50代だろうか。目尻のシワが印象的で、髪は黒く染めてきれいになでつけている。

カウンターはドアに平行で、真っ直ぐ8席適度並んでいる。店の奥に四人掛けの小さいテーブルと、ブルーライトで照らされた熱帯魚が泳ぐ水槽がある。

店全体が都会的で小綺麗なんだけど、アットホームな印象で、びっくりするほど空気が綺麗だった。今日みたいな雨上がりの後の夜のようなお店だ。

カウンターの1番奥で男性が1人既に飲んでいた。

「何にいたしますか。」

そう穏やかにいうバーテンダーの後ろには飴色のボトルがきれいに並んでいる。これを見ているだけで整然としたきもちになる。

「ジントニックで、ベースはタンカレー10でお願いします。」

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