花のような笑顔
華の苦しみ
〜狼side〜


俺が風呂から出てリビングに向かうと華はリビングのソファーで寝ていた。

俺は軽く髪を乾かし華をベットまで運んだ。

そして華を抱きしめながら眠ろうとしたとき…


華『………か…さん…お………さん…』


お母さん、お父さんといいながら涙を流し、魘されていた。

俺は華の目にキスをして強く抱きしめた。


華は安心したのかまた規則正しい寝息が聞こえてきた。


今度こそ俺は目を閉じた。


華の苦しみは俺が背負う。
華の笑顔は俺が取り戻す。
そう思いながら意識を失った。


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