■■ Bonus Story


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こっちに帰ってきて部屋を探すと言い出した優亜に「ここにいろ」と言って黙らせたのは俺だ。
つまり今、二人で住んでいる。
「ど、同棲するってこと?」と、あいつは焦っていたけど俺は何かを深く考えてそれを言ったわけじゃなかった。

ただ、時間のあるときに一緒いたいと思っただけ。
ただでさえお互い仕事が忙しい。
5分でも、10分でも、顔が見れたら気分がいい。


「何してんの?」


リビングに入ると棚に向かって突っ立っている優亜を見つけ、俺は声をかけた。


「な、なんでもないよ」


振り向いた優亜は顔が赤く、一体なんだと思ったが慌てて引き出しをいじる手元を見て納得した。
あの写真を見て昔を思い出してたなこいつ。あれを撮られていたということは、優亜がここに住みはじめて荷物を整理していたときに気づいた。
「データは消してあとはこの一枚なんだって! だからカメラマンさんを責めないで!」と、なぜか慌てていたっけ。

俺は歩き出して横目で優亜を見ていたが、瞬きをしてキッチンに視線を向ける。
そして冷蔵庫からお茶を取りだし、コップに入れて飲んでいると。


「そ、そういえばさ。こっちに帰ってきて久々に由衣と会って盛り上がったんだけどさ」

「うん」

「千春ってわたしのこと名前であまり呼ばないよね。なんで?」


それは俺に対しての不満なのか。
キッチンから出て、ソファーの近くで立ち止まった。


「なんとなく」

「……あ、そう。まあ、別になんでもいいけどね。全然気にしてないし」

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