「お願い、一生のお願い!」


わたし、宇佐美 優亜《うさみ ゆあ》22歳。
只今、弟の瑞希《みずき》に何度目かわからない“一生のお願い”をしているところだ。


「無理」


しかし、あっさりと。
薄情な弟はソファーに足を組んで座り、パラパラと雑誌をめくりながらわたしのお願いを断った。


「あんた、わたしの一生のお願いが聞けないの?」

「一生のお願いって……。姉貴は何回一生って言うんだよ」


呆れ声で言われてしまい、わたしは言葉をつまらせた。
確かにわたしは『一生のお願い』という台詞を何度も使ってしまっている。
だが、わざわざ瑞希の好きなアイス買をってこうして家まできてお願いしてるのに、即答で「無理」はないんじゃないか。


「前は引き受けてくれたじゃん!」

「あれは採寸だけだったでしょ。今回とは違うしそれに、その日は彼女とデートだから」


言いながらにっこりとして「ごめんね、充実してて」と、憎たらしい顔が伝えてくる。
くそう。高校生のくせに。

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