イジワル副社長はウブな秘書を堪能したい
 前田さんの期待を裏切りたくない。

 彼の推薦で私が瑠海の担当になったのだから。

「いつか絶対、瑠海にギャフンと言わせてみせるんだから。庶民をなめるな!」

 自分以外誰もいないオフィスで、私はひとり息巻いていた。
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