【完】英国紳士は甘い恋の賭け事がお好き!

だから。

「大使館まで、幹太さんに送っていただく事になりましたから」

母の独断なんて少しも動揺しないんだから。
なんで幹太さんなのか分からないけど。

「あと、着ていく着物も用意しましたから」

そんな、勝手なこと言われても、何を言われても、今は平気。

何もかも決められて、放り出されることにもう諦めを感じていた。

ただ、それにもう尽き従うつもりは毛頭ない。

にっこり笑って、頷いて、でも私はもう感情を持ち始めている。


――あの人が贈ってくれた服を着るのだと。
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