こんぺいとう
二人から結婚の報告を受け、孝太は複雑な気持ちだったが、静かに現実を受け止めた。
文子と雄治。
孝太にとっては何よりも大切な人だ。
二人の幸せを喜んであげよう。
孝太は「おめでとう」と笑顔で二人に言うことができた。

文子の家族と雄治の家族は昔からの知り合いだ。今さらかしこまる必要も無いが、両家と孝太でお祝いをした。両親も孝太も嬉しそうだ。
雄治の二歳年下の弟も嬉しそうに笑っている。
「文子さんがお姉さんになってくれて嬉しい」
と歓迎してくれた。


いつまでもこの幸せが続くと思っていた。
この時は全員がそう思っていたんだ…
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