玄関ホールに田中と二人で駆け込むと、ダイニングから人影が現れた。

「燁子、どこ行ってたんだ?!」

「匠ちゃん?!」

匠ちゃん、と呼ばれるには些か油が乗っているスーツ姿の男性。

葛城商事の常務取締役である長男匠である。

「燁ちゃん!」

お上品なボブヘアーのマダムが駆け寄って来て私に飛びついた。

その拍子に田中と繋いだ手が離れる。

「晴子姉さん…」

これが、二世政治家の嫁、長女晴子だ。

「アキ、何してたんだよー」

セルフレームの眼鏡を掛けた優男が続いて出迎える。

次男で私の弟にあたる航生だ。現在、警視庁の警視だか何だかで所謂キャリア組ってやつ。

目も眩むほどご立派な私の兄弟が一同に集まっている。

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