幸福道
ピンポーン…。


夕方6時にインターホン。

誰だろう?
玄関に向かいドアを開ける。ガチャッ。

−…さとだ。

「やっほ〜」
気の抜けたさとの声。
「…どしたの?」
あたしは少し驚いた。
「あのね、さんぽしてたの。したら、松川って、書いてある家見つけたからあ。彩花かなって。」
「なんだそりゃ。違ったらどうするつもりだったの?」
さとは少し考えてから、「ん−?ごめんなさいって言ってえーダッシュ!」と言った。

「ヘンなの。…ウチ、あがる?」
「いいの−??」
嬉しそうなさと。

「いいよ。」


「おじゃましまーす。」


初めて、家に友達が来た。
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