カンっ

テーブルの上に勢い良く置いた空のグラスが良い音を立てた。

「うぃっく、もう1杯ぃ!」

「やめときなよ、もう何杯飲んだと思ってんの?」

親友、蘭子が言う。

強めのカクテルを記憶にある限り、6杯は飲んでる。

「そんなの関係あるかぁ!飲むったら飲む!おかわりぃ!」

空いたグラスを片手にカウンターに立つマスターに向ける。

蘭子はそのグラスを奪い取って、マスターに会釈した。

「水ください。」

「うん、大和ちゃん・・・荒れてるね。」

くたっとテーブルに伏した私の頭上で繰り広げられる会話を眠りに落ちるか否かの境目で聞いていた。

バー「柊」。

ここのマスターとは、長い付き合いだ。

「大和、これで最後の恋愛にするって結婚本気で視野に入れてたからね。ほら、私たちももうそろそろ後がない年齢でしょ?」

「まぁな、35歳にして男にフラれるとか、流石に堪えるよな。」

そうだよそうだよ、本当にそのとおり。

会社じゃ、昇格もしたし結構良いポジションでバリバリ働くカッコいいお姉さんなのよ?

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