OUT

生きたい


なんでだろう



なんでこんなにモヤモヤするんだろう…




あれから数時間が過ぎた。

竜の精神も大分回復し、やっと涙も止まった。


問題はそんなんじゃない。

永遠はチラッとネロを見た。



さっき、ネロが竜を宥める為に、抱きしめてあげてた時…

すっごい、モヤモヤしたなにかが…できたんだ。

苦しい、というか…

痛い、というか。



「…永遠?」


ネロが永遠の方を見た。

目と目が合う。



―ドキ


「…え?何…?」

「大丈夫?さっきから黙ったまま…」


心配そうに、見てくるネロ。


ドキ ドキ ドキ



「…いや…考え事してて…」


ネロはそれを聞くと、安心したような表情を見せ、

「…そぅ…よかった…」

…と言った。



< 138 / 334 >

この作品をシェア

pagetop