OUT

親友


――――――
―――――
―――





「真理和―――!!!!真理和ぉお!!!」


深美は光のない暗闇の中、必死に真理和の名前を叫んでいた。

穴に入ってから、結構時間が経っているのに、真理和の姿が見つからない。

不安が、募る。




―倒れていないだろうか?


―血はでていないだろうか?



真理和は大丈夫なのか?



深美は必死に真理和の姿を、暗闇に慣れない目で探した。




――…無事でいてくれ……




深美は、真理和と最初に会った日を頭に思い浮かべた。




< 97 / 334 >

この作品をシェア

pagetop