「よっしゃ! この匂いは、今夜はカレーだな!? これでまた頑張れるぜっ!」


キッチンにいる私に向かって嬉しそうにそう言って、私の家の食卓テーブルに腰かけるのは、幼稚園の頃からの幼馴染みの浩平(こうへい)。


“私の家”と言っても、大学卒業と同時に引っ越した、職場近くのワンルームマンションなんだけどね。


浩平とは元々実家もお隣同士だったんだけど、どういう縁あってなのか、就職した職場が近くて、このワンルームマンションでもお隣同士。


「あ、俺の分のカツ、いつものようにカレーかけといてくれよ! って明里(あかり)、聞いてっかー?」


「うるさいわね、聞こえてるってば!」


カレー=カツカレーは、浩平にとっては当たり前。


「言われなくたって、もう長い付き合いなんだし、浩平のことはわかってるから」


そして、この浩平が仕事帰りに私のところに夕飯を食べに来るのは、今となっては日常茶飯事。


まぁ、浩平は料理が苦手だから、ほったらかしてたら、万年コンビニ食になるのなんて目に見えてる。

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壁ドン企画 

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