「佐々木、まだ終わらないのか?」

「すみません……もう少し、です」


私が月刊“ウーマンライフ”の編集部に配属されてから、二年が過ぎようとしていた。

ウーマンライフは二十代の女性をターゲットとした月刊誌。
その年頃の女性の恋や仕事の悩みを赤裸々に取り上げた記事が支持され、発行部数も着々と伸びている。


念願の雑誌編集部の仕事に心躍らせていたものの、新人の私に任せられたのは、読者アンケートの集計だとか、印刷所の手配とかばかりで、記事を書いたり企画を立てたりという仕事には携わることができなかった。


だけど、一週間前、「そろそろ佐々木もやってみるか」という編集長のありがたいお言葉で、私も企画を立てることが許された。


私の教育係は、大原啓二、二十九歳。

今までは大原さんの下について校正を手伝ったり、雑用をこなしてきた。
そして、彼の立てた企画を最初に読ませてもらい、勉強もした。

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壁ドン企画  甘々  キス  オフィスラブ  俺様  残業 

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