真夜中のパレード
 
 ☆



一方透子は動揺して、箸から蕎麦を滑り落としていた。



「だ、ダイエット成功したんです! 
ちょっと顔が痩せたので、印象が変わったんじゃないですか!」


「……そうか」



上条もその言葉を素直に肯定した。
というか、それ以上興味を持たなかったようだ。




危ない。


やっぱり長時間マウスピースを外すのはよくないらしい。
食事が終わってからまたトイレに駆け込み、慌てて付け直した。



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