身長145センチ。

その辺の小学生より背の低い私が好きになった人は、自分とは正反対の背の高い男の人。

私には絶対取れない高所に置かれた荷物をひょいっと渡してくれたり、何でそこにぶつかるのってくらい高い所にある棚に派手に頭をゴッツンコするところなんか。

メロメロなのです!!

キュンキュンなのです!!

ラブラブなのです!!

って、語ったところで共感を得てもらえないのは知っています。

「タクミさん、今日の夕飯何が良いですか?」

ごそごそと冷蔵庫を漁りながら尋ねる私に、ソファに座って雑誌を読んでいたタクミさんがボソっと答えます。

「……何でも良い」

おうっと出ました。料理人泣かせの“何でも良い”発言。

でも、大丈夫なのです。

タクミさんのぶっきらぼう、投げやりとも思える単語は、己の都合の良いように解釈することにしています。

「はいはい、私の作るご飯なら何でも美味しく召し上がってくれますもんね」

ついでに私自身も美味しく頂かれちゃってますからね、はい。

今日はどんな風に料理して頂けることやら。

(はうう……ツボッた……)

タクミさんとのほにょほにょを想像するだけで、うひひと変な声が出そうになります。

無口で素っ気ないタクミさんだけれどベッドの中だけは饒舌で、そんなギャップに骨抜きなのです。

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