ずっと俺の傍にいろよ Ⅰ
それからしばらくして、コンコン、コンコンと 扉をノックする音が聞こえた。

もしかして、健吾かな…?


「はい!どうぞ」


私がそう言うと、扉が開き、その人物が私の元に姿を現した。


「涼子か?」


「うん、そうだよ!
健吾だよね?」


「あぁ、そうだよ!
涼子に会いたかった」


涙声でそう言った健吾は、私を目掛けて走ってきて、私を優しく抱き締めた。


「健吾………」


抱き締めていた体を離すと、私の唇に優しくキスを落とした。


「涼子…俺に会いに来てくれてありがとう!

でもあの時俺が言った言葉、忘れた訳じゃないよね?」


悪魔みたいに豹変した健吾は、ニヤリと口角を上げ笑い、私に迫ってくる。


「や、止めて!そんなの健吾じゃない

こっちに来ないで!あっちに行ってよ」


私は健吾を追い払うように、手であっち行けとあしらう。


でもその願いはむなしいことに叶わず、健吾が私をベッドの上に押し倒してきた。



やばい、私、健吾に殺されちゃう・・・
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