ずっと俺の傍にいろよ Ⅰ
レンタル彼氏
私はガガガガガーと機械を操作する音で目が覚めた。

あれ?誰かいるのかな?
もしかして、その人が私を助けてくれたのかも!

私は古びたベッドから、まだ怠慢な体を起き上がらせた。
うっ、まだ頭がじんじんと痛む・・・。


辺りを見渡すが、機械らしき物がない。
辺りに置いてあった懐中電灯を付けて、何があるかを物色する。


私が寝ていた古びたこぎったないベッドに、テーブル、そして工場だったことを表す棚に、古くなって使えなくなったネジや部品、それから賞味期限が切れた腐ったお弁当や惣菜、飲み物が置いてあった。


これを私に、飲み食いすれって言うの?



「すいませーん!誰かいませんか?
助けてください!!」


私は大きな声を上げ、聞こえるはずもない誰かに向かって声を出す。


電気も付いていないし、カーテンも閉めきって暗い。


唯一の頼りは、傍に置いてあったまだ電池が入って使える、懐中電灯だけ。
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