俺様彼氏の誘惑
真剣な顔から一変。
ぷっ!と笑われた。
「鼻水出てるし。」
『えっ!』
急いで鼻をさわるが何もない。
「冗談」
くそ~!!また遊ばれた!
「お前の泣き顔ひどすぎ。」
『ふがっ!』
あたしの鼻をつまみながら爆笑している。
『てかさっきの何!
あたしはあんたの彼女じゃないんですけ
ど!浮気とか意味わかんないっ!
おかげで嫌われたかも知れないじゃな
い!』
真剣に怒っているのに当のあいつは
笑ったままだ。
「いいじゃん、あんなやつ。なんなら本当
に付き合ってやろうか?」
にやっと悪戯っぽく笑い、
教室から出ていってしまった。
『~~ありえないありえないありえな
いっ!』
そう連発しながら誰もいない教室で地団駄
を踏んだ。