業務報告はキスのあとで

私だって……



毎日毎日、カレンダーにバツの印を書き込んで、あと何日で平岡さんは帰ってくるんだっていって数えて。


毎日毎日、居ない平岡さんのことを考えては、平岡さんが帰ってきたらこの話をしよう、だなんて考えて。



毎日、毎日、平岡さんが帰ってくるのを待っていたんだ。



私だって………平岡さんには普通に見えるのかもしれないけれど、寂しかったんだ。






……そう思いはじめると何だか悔しいような、悲しいような、複雑な気持ちが入り混じって涙が出そうになるけれど、私はそれを必死に堪える。





すると






そんな私へ向け、何故か突然両腕を広げる平岡さん。

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