至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ
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「あれ?掃除なんかしてどうしたの?」
日曜の午後。
どこにも出かけないだけじゃなくて、大翔がリビングの掃除をしていたから驚いた。
「だって、女子が来んだろ?女子が!!」
「女子…って、オヤジくせえなあ」
ソファーに身を投げ出しながら漫画を読んでいる旬が、茶化す。
「うっせーよ。つうか、邪魔」
そしてその体を床に落とす大翔。
「いてっ!ふざけんなって!」
そんな旬を無視して、大翔はソファの上の水拭きを始める。
大翔って、こんなマメだっけ……?
「男ばっかだし部屋ん中、臭くないかな~」
そして、消臭剤をそこらじゅうにスプレーする始末。