「私はこれから公務がある」



「だから…この子を一日預かって欲しくてね。他の者だとちょっと心もとないんだ」



キュリオは腕に抱く赤子へと視線をうつし…暗い表情を向けた。



(たしか体が弱いと言っていた…あの赤子か…)



「あぁ、それならお安い御用だ。キュリオ殿が戻られるまで俺が見ていよう」



さっそく赤子を預かろうとエデンが手を差し伸べる。…が、キュリオはその子を手放そうとしない。



「……キュリオ殿?」



エデンが不思議そうに彼の表情を伺うと、キュリオはようやく顔を上げた。



「いくつかお願いがある。本当にこの子はまだ小さくてね…」



(よほど心配なんだろう…)



キュリオの心境を理解したエデンは心穏やかに彼の話を聞いてやる。





この作品のキーワード
ヤンデレ  精霊  異世界    ヴァンパイア  束縛  溺愛  運命  死神  狂愛