「ねぇ、どうして泣いてるの?」



王子様は目の前のお姫様が心配で…声をかけました。



「…皆がけんかするの…」



泣きはらした女の子はそう呟くとまた肩を震わせて俯いてしまった。



「ふーん。おかしな国だね。」



「…じゃあさ!こんなところ捨てて僕と一緒においでよ!」



「…え?」



驚いた女の子は泣くのをやめ、目の前の王子様を見上げる。



「ありがとう…でもわたしはいっしょにいけない…」



悲しそうに瞳を閉じたお姫様。



「どうして?」



王子様は女の子と視線を合わせるように膝をつきました。



「みんなを置いてわたしだけいけないよ…」



「じゃあ…どうすれば君はわらえるようになるの?」



お姫様は考えました。考えて…また瞳から大粒の涙を流してしまいます。



「わからない…どうしたらいいかわからないの…」



「……」



しばらく黙って聞いていた王子様はこう言いました。











「なら…君を苦しめるこの国を…」













「僕が壊してあげる」









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