鬼課長とのお見合いで(新たに9月15日に修正済み)

 夕食の材料は、近くのスーパーの方が安いからそこにしよう。
そう思いエンジンをかけて走り出した。
 和季は、機嫌よく窓を見ながらキャッキャッとはしゃいでいた。

「ブーブー」

「そうね。ブーブーたくさんあるねぇ~」

 和季に話しかけながら運転する。
すると危ない運転をする車が私の隣を横切った。
危ないわよねぇ~あの車。

 信号が赤になったので車を止めようとしたら
あの危ない運転をしていた車が信号を無視してスピードを上げていく。
 しかしその瞬間だった。
その車は、別の車にぶつかってしまった。

「えっ!?」

 だが、勢いよくぶつかった車は、斜めに向かってこちらに突っ込んでくる。
 そして、ドカッと私と和季が乗っている車に勢いよくぶつかった。

 あまりの一瞬の事で何を起きたのか分からない。
気づくと辺りが真っ暗になっていた。
 私……一体どうしたのだろうか?

遠くから救急車の音が聞こえたような気がする。
 その頃。課長は、書類を見ている最中だった。
ゾクッと何だか胸騒ぎがしていた。

「……気のせいか?」

 課長は、首を傾げる。
そうしたらスマホが突然に鳴り出した。
 知らない番号だったので不思議に思い電話に出てみた。

「もしもし?」

『すみませんが櫻井亜季さんのご主人様でしょうか?』

「…はい。櫻井亜季は、私の妻ですが?」

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