鬼課長とのお見合いで(新たに9月15日に修正済み)

「本当ですか?やってみたいです」

「じゃあ、行ってみよう。えっと…場所と時間は……」

 パンフレットを見て確認してくれた。
種まきなんて2人のいい思い出になる。
 しかも記念に貰えるなんて嬉しい。
大切に育てたいと思った。

 そして2人でイベントをやっている場所に行き
小さな鉢植えに種まきをした。
 私は、真剣にやっていると課長は、私を見て
「松井。頬に汚れがついている」と言ってきた。

 えっ?いやだ……恥ずかしい。
私は、慌てて頬を擦るが取れたかしら?

「あぁ、余計に汚れる……ちょっと待ってろ」

 そう言いウエストポーチからウェットティッシュを取り出した。
 そして、私の頬を優しく拭いてくれた。

「これで…よし。綺麗になったぞ」

ドキドキと心臓が凄い勢いで高鳴ってしまう。
 まさか課長に頬の汚れを拭いてもらうなんて
恥ずし過ぎるわ。

「あ、ありがとうございます。
ウェットティッシュ持っていたんですね…?」

「あぁ、手が汚れたらいけないと思って
男が持っていたら変か?」

「いえ、そんな事はないです!
課長らしいと言うか……」

「俺らしい……?俺って一体どんなイメージなんだ?」

 几帳面な課長らしいと言いたかったのだが
課長は、意味が分からない様子だった。
 えっと……どう言ったらいいのかしら?

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