***第4章***



未だ自分らしくない色に戸惑っていた。


財布を出す場面に遭遇する度に、この淡いピンクが彼のことを思い出させる。

気にかけてくれたこと。

慰めてくれたこと。

頭を撫でてくれたこと。

彼の手のひらの感触。

恥ずかしくなると同時に、大丈夫だよと背中を支えてもらっているようで、頑張れそうな気がしてくる。

財布を新調したくらいで何かが変わるわけないと思っていたけれど

私の中の意識は着実に変わっていた。

あながち彼の適当そうな理論は間違っていなかったのかもしれない。

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上司  地味OL  純愛  オフィスラブ  王子様  片思い  アラサー  真面目  奥手 

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