恋の味【更新中】




あれから結局、いまだ何の進展もない。


はぁ…と大きくため息をつく。



会いに行く勇気すらない。

何でかはわからない。


…いや、そんなはずはない。
分かりきったことだ。

白雪の目に映るのが怖い。


そうだろう?夏樹。


自分に問いかける度にズキンと胸が痛んだ。




話しかけたところで、『どちら様ですか?』とか、まるで他人行儀で答えられるに決まっている。

そう思うと、より話しかけづらくなるだけだった。


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