Sweet Lover
20.On the bed
学校の保健室に戻ってきたときには、昼休みになってだいぶ時間が経っていた。

「先生、おじゃましてま~す。
 お帰り、真朝」

梨音が独り、保健室で昼食をとっていた。
どうやら、私のお弁当を持ってきてくれたみたい。

「ありがとう。
 私もここで食べていいですか?」

先生を見ると

「どうぞごゆっくり。
 食堂に行って来る」

なんて言って部屋から出て行ってしまった。


梨音と二人、お弁当を食べる。

「ねぇ、いっつも思ってたんだけど、そのお弁当って須藤響哉の手作り?」

「……うん」

私は鶉卵を箸にとって頷いた。
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